電力自由化でデメリットとメリットはどっちが多いの?

電力自由化によって、多くの企業が電力事業に参戦してきましたが、これが良い事なのかどうなのかは、今のところまだはっきりとは言えません。

というのも、電力自由化にはデメリットとメリットがあり、そのどちらも推測や外国の前例でしかないからです。

そこで今回は、電力自由化のデメリットとメリットを比較して、電力自由化の現状と今とるべき行動についてお話ししていきます。

1.電力自由化の3つのデメリット

電力自由化には、次の3つのデリットがあります。

電力自由化 3つのデメリット

デメリット1.料金プランが複雑で電気料金が変わらない

電力自由化によって、料金プランがめちゃくちゃ増え、どれが自分に合っているのかが非常に分かりにくくなってしまいました。

しかも、複雑な料金プランを比較した結果、結局今までとほとんど変わらないという事も少なくありません。

これでは、電力自由化になった意味がないですよね…

デメリット2.電力が不安定になり、電気料金が上がる可能性がある

電気料金を引き下げるため、各電力会社は発電コストを抑えるようになり、発電施設そのものへの投資が控えられてしまう可能性があります。

発電施設への投資が控えられてしまうと、発電設備が老朽化してしまい、発電量が減ってしまいます。

直近でそうした事態が起こる危険はありませんが、仮に電気の総量が足りなくなってしまった場合は、電気料金が上がってしまいます。(アメリカで実際に起こったケースになります)

デメリット3.環境問題を悪化させる危険がある

実は、石炭や天然ガスを利用した発電は、環境に悪い分発電コストが低い発電方法として、知られています。

そのため、そうした発電方法を利用する発電所が増え、環境問題を悪化させてしまう危険性があります。

ただ、これらの発電方法は、石炭や天然ガスの価格に大きく左右されてしまう所があるのではっきりは言えませんが、イギリスでは天然ガスの値段の高騰と共に、電気代が高騰したという事例もありました。

2.勘違いされがちな2つの嘘デメリット

実はデメリットでないのに、デメリットだと勘違いされてしまう、2つのデメリットがあります。

電力自由化 嘘デメリット

嘘デメリット1.停電が起きやすくなる

実は、電力自由化と停電は一切関係ありません

というのも、停電が起きやすいか起きにくいかは、変電所や送電設備に掛かっており、これらの設備はこれまで通りの形で行われます。

そのため、停電が起きやすくなるという事はありません。

詳しくは「電力自由化によって停電リスクが増えるという間違ったデメリット」を参考にしてみてください。

嘘デメリット2.マンションだと電力会社を選べない

マンション住まいで電力会社が選べないケースは非常に稀で、基本的にマンション住まいであっても、電力会社を選ぶことができます。

というのも、通常マンション住まいであっても、マンションの住人は1人1人電力会社と契約しているので、新しい電力会社に切り替える事も普通にできます。

ただ、マンションとして電力会社と契約している場合は、大家さんでしか電力会社を変更することができないので、注意が必要です。

詳しくは「賃貸でも勝手に変更して大丈夫?電力会社と大家・管理会社との関係」を参考にしてみてください。

3.電力自由化の2つのメリット

電力自由化には次の2つのメリットがあります。

電力自由化 2つのメリット

メリット1.お得なセット割を利用できる

電力自由化によって、電気料金はあまり変わっていませんが、それに伴うセット割はかなり出てきています。

最も有名なのが、携帯会社による通信費(電話・ネット代)と電気料金のセット割ですが、2020年のガス自由化に向けて、ガス会社のセット割も目が離せない状況です。

メリット2.電力を絶やさない取り組みが増える

先程のデメリットと矛盾する話ですが、電力自由化で新たな発電施設が増え、今よりもっと電力が安定する可能性があります。

電気はその性質上、作り置きをすることができないので、震災のような災害時にそのメリットを感じる事ができるようになるかもしれません。

4.結局お得なの?損なの?

正直、どちらとも言えません…

これまで、電力自由化のデメリットとメリットについてお話ししていきましたが、まだ憶測や海外の事例部分が多く、結局お得なのか損なのかよくわかりません

現状の認識としては、「うまく機能すれば非常にお得になるが、間違った道に進んでしまうと、電気代の高騰や環境破壊にも繋がってしまう」という感じで大丈夫だと思います。

5.今後とるべき行動

お得かどうかが判明するまで、現状の料金プランを使用することをおすすめします。

まだ始まったばかりの制度ですので、今後どのように変化していくかわかりません。

そのため、今は様子を見つつ、電力自由化の情報が集まるのを待つべきです。

6.まとめ

電力自由化には、デメリットもメリットもありますが、海外の事例や憶測の部分が大半ですので、どちらが良いとまでは言えません。

ただ一つ言える事は、焦って新しい電力会社やお得になりそうなプランに変更するのであれば、もう少し様子を見た方が結果的にお得になる可能性は高いということです。